(訳)夜が白み始めたころ、有明の月の明かりでこんなに明るいのかと見違えてしまったけれど、この明るさは、吉野の里に降った真っ白な雪だったのだ! ちなみに、季節の歌は、全部で32首です。 春ー6首 夏ー4首 秋ー16首 冬ー6首 恋の歌43首に比べると、少ないですね。 平安貴族にとって、色恋はとっても大事なものだったからでしょうか? でも、厳選された「季節の歌」は秀歌ばかりですよ。 そして、「関路」は『枕草子』の「関は逢坂、須磨の関」を踏まえて、関守に着目しました。   ↓
津軽百首(冬支度その二) 津軽百首(冬支度その一) 津軽百首(出稼ぎに行く雪の朝に) 津軽百首(出稼ぎに行く父) 津軽百首(弘前ねぷたの夜に) 津軽百首(晴れた冬の夜) 津軽百首(りんごが実る頃) 津軽の冬(安田蝸牛さんからいただいて) 「小倉百人一首」は、選ばれている人たちが歴史的に知られている人が多く、深く知れば知るほど楽しいです^^♪ 「苦しくも降り来る雨かみわの崎狭野の渡りに家もあらなくに」(万葉集・巻三・二六五、長奥麻呂), 「桜と月の歌人・西行はやはりかっこいい★高杉晋作も尊敬して「東行」と名乗っていた」. 【道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ】徹底解説!

  (訳)まだ冬だというのに、空から花が散ってくるのは、雲の向こうは春なのだろうか。 在古代日本,和歌的形式有很多,有些特别长的称为「長歌」 , 有些 57577 形式的和歌比长歌要短,所以称之为短歌。但是后来长 歌就渐渐衰落了,只剩下短歌流传至今。 俳句和川柳是相隔几个时代才出现的。 短歌 …   各地で雪の便りが届き、街はイルミネーションで煌めく冬。そんな冬は、楽しいイベントが盛りだくさんです。, その一方で、ふと寂しさを感じたり、ひと肌恋しくなってしまう、そんな季節でもありませんか。, はらはらと降る雪を眺めながら、その美しさに心を動かされたり、孤独を嘆いてみたり。それは、今の私達だけではなく、いつの時代も変わらない心の動きであり、古くから日本人はそんな想いを歌にのせて表現してきました。, 五・七・五・七・七の三十一文字(みそひともじ)で表現する短歌。そのはじまりは1300年前の奈良時代に遡ります。, 当時は、「短歌」「長歌」「旋頭歌」「仏足石歌」「片歌」という五七調の歌(五音と七音を基調とする歌)を全てまとめて「和歌」と呼んでいました。, それが平安時代に入ると、「短歌」以外の文化が衰退していき、「和歌」というと自然と「短歌」形式の歌を指すようになりました。, 修辞法は、想いを効果的に伝えたり、趣を添えるために用いられる技巧で、時には言葉遊びのように使用することもありました。, また、「和歌」が収められている歌集は天皇や上皇の「勅命」によって編纂されたものも多く、貴族や文化人などを中心に盛んになった文化ともいえるでしょう。, それがきっかけとなり、同じ三十一文字(みそひともじ)の文学でありながら、明治時代以降の作品を「短歌」と呼び、これまでの「和歌」と区別するようになりました。, 「短歌」は修辞法などあまり用いず、自然への詠嘆や近代化していく社会への不安・倦怠などが詠み込まれ、人々の現実に迫る歌風を持っています。, また、「和歌」とは違って権力とも切り離された文学であり、今でも一般の人を含め、多くの人に詠まれ続けています。, このように、「和歌」「短歌」それぞれに歴史や特徴がありますが、ここでは、五・七・五・七・七の形式で詠まれた歌を「短歌」と一括りにして扱っていきたいと思います。, 今回は、冬をテーマにした短歌30首を取り上げ、短歌の意味とその修辞法について紹介いていきたいと思います。, 意味:田子の浦の眺めの良い所に進み出て、遥か彼方を見渡すと、真っ白い富士山の頂上に今もなお雪は降り続いていることだよ。, ※田子の浦・・・静岡県駿河湾にそそぐ富士川の河口湖付近で、古来、富士山を眺める景勝地と言われていました。, 意味:かささぎ(カラス科の鳥)の群れが翼を広げて橋をかけたという言い伝えがある天の川。その橋がまるで霜が降りたかのように真っ白に見えることから考えると、もうずいぶん夜も更けてしまったことだなあ。, 意味:山の中にある村は、いつも寂しいものだが、特に冬は寂しさがまさるものだ。人の訪れも途絶え、草も枯れてしまうと思うと。, 修辞法:三句切れ、倒置法、「かれ」に「枯れ」と途絶えるという意味の「離(か)れ」を掛けている。, 意味:夜がほのぼのと明けるころ、辺りを見渡すと、まだ残っている明け方の月ではないかと思ってしまう程に、吉野の里に降り積もっている白雪よ。, 意味:冬の夜がほのぼの明けるころ、宇治川(京都の宇治川)に立ちこめていた霧がとぎれとぎれに現れてくる。その絶え間から浅瀬にしかけられた網代木が次々と現れてくることだ。, ※網代木(あじろぎ)・・・竹などを編んで作った氷魚(鮎の稚魚)をとるしかけをかけておく杭のことです。, 意味:淡路島から海を飛び通ってくる千鳥の物悲しい鳴き声のために、幾度目を覚ましてしまっただろうか。須磨の関の番人は。, ※須磨の関守・・・「須磨」は今の神戸市須磨区の南海岸のことで、「関守」は関所の番人のことです。, 意味:東の野原に、明け方のほのかな光が、陽炎のようにさしそめるのが見えた。振り返ると、西の空に月が沈もうとしていた。, 意味:冬の若の浦(和歌山県の海辺)に潮が満ちてくると、干潟がだんだんなくなり、葦のはえている岸辺をめざして、鶴が鳴きながら移動していくのだ。, 意味:雪が降ったので、どの木にも花が真っ白に咲いたことだなあ。さて、この積もった雪の中から、どれを梅と区別して折ればいいのだろうか。, ※「木ごとに」は漢字で「木」「毎」で「梅」になり、漢字から発想した素晴らしい歌と言われています。, 意味:まだ冬でありながら空から花が散ってくるのは、雲の向こうはもう春なのでしょうか。, 意味:志賀の浦よ。夜が更けるにつれて海が凍っていき、次第に波打ち際が岸辺から遠ざかっていく。その波の間から、氷ついたように冷たい光を放って出てきた明け方の月よ。, 志賀の浦・・・滋賀県大津市の琵琶湖南西岸の地で和歌に詠まれる名所「歌枕」としても有名です。, 意味:乗っている馬をとめて、袖に降りかかった雪を払い落とそうとするも、そうするための物陰も見当たらない。この佐野のあたりの雪の降りしきる夕暮れ時よ。, 意味:夕方になると袖のあたりに寒さを感じる。きっとあの吉野の山では雪が降っているに違いない。, 意味:大空にある月の光が清く冷たく冴えかかっている。だから、その月の光を見ていた池の水が、第一に凍ったことであろうよ。, 意味:私の家は雪が降りしきり、道も閉ざされてしまった。その雪を踏み分けて訪ねてくる人など誰もいないので。, 意味:白雪が降り積もった山里は、雪で辺り一面が覆われているだけでなく、住んでいる人の心までも沈み、思いの火が消えているのであろうか。, 意味:この古都奈良は、雪の名所の吉野山が近いものだから、冬になると雪が降らない日は一日とてしてありませんよ。, 意味:私のように寂しさに堪えている人が他にもいるといいなあ。そしたらその人と家を並べて住みたいものです、この山里で。, 意味:吉野の山では、白雪が積もっているに違いない。その麓(ふもと)の奈良の旧都も一層寒くなっていることだろう。, 意味:街を歩いていて、遊んでいる子ども達のそばを通る時、ふと懐かしい蜜柑の香りがしてきた。そうか、また冬がやって来るのだなあ。, 意味:背のびをして、むらさきのぶどうを採るように、冬の夜空に浮かぶスバルを盗んでしまいたい今。, ※昴(スバル)・・・おうし座のプレアデス星団。普通6個の星が集まって見えることから、そのスバルをぶどうをもぎ取るように、盗んでしまいたいと詠っているのです。, 意味:冬眠から目覚めたばかりの蛙が、春になってもまだ残っている雪の上で、体を平たくし日向ぼっこをしている。, 意味:冬は野菜が乏しい季節。虫食いあとのある緑の葉っぱも無駄にしないで感謝しながら一緒に刻むのです。冬の蕪よ、よくきてくれたね。, 意味:こんにゃくの裏と表、どっちが裏でどっちが表か怪しい。年末の夜そんなこんにゃくを誰かが見ている。, ※補足・・・意味のないことをしているおかしな人を詠んだ歌です。それでいて、目的や意味のないことにも面白さがある、価値がある、そんなことを表現した歌なのです。, 意味:最上川に逆白波が立っている。それ程までに激しく吹雪く夕方になってしまったなあ。, ※逆白波(さかしらなみ)・・・山形県を流れる最上川(もがみがわ)で冬になると、流れとは逆の方向から強風が吹いて立てる白い波のことです。白い波が上流に向かって進んでいくので、川が逆流するように見えるのです。, 意味:白いうさぎは、雪のふりつもった山から人里におりてきて、銃でうたれて、殺されてしまった。かっと目を見開いたまま。, 意味:街路樹は、冬になって、葉を落とした枝をぴんとはっている。その姿はまるで空の寒さを支えているように見えるよ。, 意味:新しい冬がまたやってきたなあ。竹の林はよくしなう鞭のように、幹と幹をぶつけ合って音を立てているよ。, 冬の歌には、冬の美しい風景や、厳しい寒さと共に生きる人々の姿が映し出されていました。, 紹介した①から⑥の歌は有名な「百人一首」にも選ばれた歌を取り上げました。現代よりも寒さを凌ぐ術などなかった時代。しかし、そこに表現されているのは、辛さや嘆きだけではなく、今の私達よりも自然の美しさに敏感で、それを鋭く表現している趣ある世界ではないでしょうか。, また、㉑以降は明治時代以降に詠まれた短歌を紹介しました。蜜柑の香りに冬の到来を感じたり、野菜不足の冬、大事に葱を刻む姿を表現した歌など、読んでいて心が温かくなる歌もありました。, いつの時代も変わらないもの、そして、変化し続ける私達の生活。短歌・和歌にはその両方が表現されています。, ひと肌恋しく感じる冬の季節。短歌・和歌を鑑賞しながら、自分自身にとって大事なものや、生き方を見つめてなおしてみてはいかがでしょうか。.

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